ジュンヤワタナベのランウェイで、ニューバランスのローファーなるものがある・・・!と観測され、待ち構えていた人も多いニューバランス1906のローファー。
ここ数年は挑戦的なモデルのリリースが続き、今回まさかのローファー登場で硬派なニューバランス愛好家は気絶しそうなのではないでしょうか。
実際に手に取って試着できる機会もないので、サイズ感が分からなくて困っている方も多いのが現状です。このページを見て抽選前の参考にしてみてください。
販路
今までに、ニューバランス公式、atmos、ユナイテッドアローズ、zozoなどのシューズショップやアパレルショップで抽選・販売あり。
お店に行っていつでも買えるという状況ではなく、高値で転売されているのが現状です。メルカリなどのフリマサイトでは偽物をつかまされてしまう事もあり、注意が必要です。
元店員の正直レビュー
1906はこんなモデル!
1906というモデルはニューバランスが創業した年【1906】の数字を冠したハイパフォーマンスシューズ。
オリジナルは2009年、2022年に1906R(R=Regenerateの意)として再構築され復刻。
現在では、950v2インスパイアの1906W や、機能的な要素を敢えて脱構築した1906Aという兄弟モデルも展開中。
そして2024年、彗星のごとく1906のローファー1906Lが出現し、インターネットを騒がせる存在に。
アッパーのデザインはペニーローファーですが、1906のソールがついたローファーです。
1906シリーズは、大衆人気の高い2002Rとまったく同じソールがついており、2002Rの対抗馬のようなモデルです。
1906L正直レビュー
モードもY2Kも対応できるデザイン

以前の1906Rの記事で、1906Rは人によってダサい・ダサくないの意見が分かれるデザインである。と言いましたがローファーになってからは、インターネットで評判を見ていてもダサいと言っている人はあまり見かけなくなりました。
むしろ、普段ニューバランスを履かないような層にもリーチしている感覚さえあり、欲しかったのに買えないという声をよく耳にする。
昔からある定番のローファーのスタイルでありながら、メタリックなカラーを使ったモデルも、オーセンティックなスエードを使ったモデルもあるので、幅広いファッションに対応できるところが注目ポイントです。
履き心地

履き心地はフワフワとする感触ではなく、どちらかというと硬め。
今回の純正インソールは、オーソライトで柔らかさを出しているなと感じました。
「オーソライト」とはインソールのメーカー。ニューバランス以外のブランドにもインソールを提供しており、よく見かけます。
しかしながら、反発性もあり足運びもよく、バキバキに硬すぎたり・岩のように重すぎたりもしない想像通り最高の履き心地です。
2002Rや1906Rと同じソールを搭載しているだけあって、屈曲性も良好です。
いつもより5mm下げてピッタリ:サイズ感
結論からいうと、かなり細身です。
「足の幅が広めだけど細身の990とか履けてます」というような方もいらっしゃるとは思いますが、そもそもスニーカーみたいに靴ひもを編み上げてキツさを調節できないので、キツくても、どうすることもできません。
しかも、履き込みが浅いため脱げやすく、サイズ選定の難易度がかなり高いシューズであるといえます。

厚みがある足の方は、足の甲がパツパツになって痛い!ということが起こりやすいシューズでしょう。
フィット感を大事にしているニューバランスの製品ですから、タイトな作りです。
私は【かかと小さめ・甲やや低め・足幅は標準的な広さの女性】です。
今回はいつも購入するサイズより5mm下げました。理由は、ヒモがなく、履きこみが浅いからです。(大きめにすればするほど脱げやすい)
結果的にタテの長さは本当にジャストで余裕はないですが、やっぱりかかとがパカパカしやすい。
(5mm大きいサイズにしていたら、もっとパカパカしていたと思うので、サイズを下げて正解でした)
インソールを入れ替えてみたらパカパカするのがマシになったので、インソールを入れ替えたり、ソックスで厚みを足したりして靴の中に隙間が減るようにして履いています。
インソールフィッティングで見るサイズ感

25cmの場合、つま先のあまり具合は、約1cmです。ちなみに25.5cmだと、約1.8cm余りました。
足の側面が、インソールから約5mmほどはみ出ています。この程度であれば実際にシューズに足を入れても痛くて耐えられないほどではありません。1cm以上出ていると厳しいかもしれません・・・。

このくらいの余り具合で履くと【つま先に余裕がないジャストサイズ】です。

先の余りが2cm以上だと、明らかに大きいです。逆に小さすぎると爪の先にインソールが届かないです。
1906Lスペック
アッパー

今回購入した1906Lは、スエード素材で真っ黒。
ヒモで編み上げるタイプのスニーカーとは違って、最初からアッパーの生地がしっかり硬いので履いていくうちにどう馴染んでくるのか楽しみです。
こういった履き物は靴ズレしやすかったり、絆創膏を貼って歩いているという方もいるのではないかと思います。
実際私もそのような経験がありますが、1万歩ほど歩き回っていても靴ズレしていません。
曲線を描くオーバーレイ
近年ニューバランスのスニーカーによく見られる、流れるようなデザインです。
ベースはオーセンティックなペニーローファーですが、流線形のデザインが乗っかり、未来的。存在感のあるデザインになっている。
かといって主張しすぎなくて、ちょうどいいバランス。
このちょうど良さの代わりがいないので、他のメーカーのローファーで妥協しようかな・・・という気になれない気がします。
ヒールサポートのTPUで抜群の安定感

どんなシューズにも言えますが、かかとがしっかりとホールドされていると、歩行が安定して歩きやすいです。
もちろん歩いていても、かかとがグニャってしないので型くずれの心配もない。
かかとが接地する瞬間、ブレないんですよ~。ここは他のメーカーさんが出しているローファー型スニーカーにはない強みだと思います。
感動のソールテクノロジー
5つのハイテクなテクノロジーが合わさることで、アジア製の手に取りやすいモデルの中では最高に凝っているソールが搭載されている。
N-ERGY(エナジー)

優れたクッション性と、反発性をもたらす弾性素材。(ボールを打ち付けて跳ね返るのを想像してください)
それにプラスして耐久性も併せ持ち、ヘタらない。
かかとを着地して、ポヨンとした感触を感じれるのが特徴で私もお気に入りのクッションです!!
ABZORB SBS
ほぼ100%の衝撃吸収性と反発弾性を兼ねそろえたABZORBというクッションがあるのですが、衝撃吸収性と反発弾性をさらに向上させたABZORBの進化系。
破損しにくく耐久性も◎ 最近だと991v2などに搭載されています。
ACTIVA LITE
クッション性・耐久性・軽量性を両立させたクッション素材のACTIVAに更なる改良を施したのがACTIVA LITE。
大人気のモデル990v4、990v5にも使われているので990フリークの方にも納得してもらえる履き心地。
エナジーとABZORBの部分がちょい重めなので、ACTIVAで全体のバランスが取れていると感じます。
スタビリティウェブ

【ミッドソールのクッションだけが、疲れにくさじゃないんやで~】を教えてくれるのがスタビリティウェブ。
クッションだけでも履き心地は良いものの、更に外付けでNB独自のシャンク(身体でいう背骨のようなもの)がついています。
土踏まずが過度に屈曲しないので、ケガ予防になります。
実際に足裏を痛めて歩くのがツラかった時に、この機能のおかげで足裏に負担がかからずラクに過ごせていました。
足裏が曲がりすぎると足が痛くなったりすることがあるので、この機能は本当に素晴らしいです。LOVEです!
別売りインソールとの相性
LAM35689(RCP280)との相性

こちらのインソールはアーチがしっかり立っているタイプなので、入れたら靴の中がキツくなりすぎたり、余計に履き口が浅くなるのかなという懸念はあったのですが、影響はなかったです。
むしろ、もともと入っているインソールだと、かかとだけがパカパカするのでこちらに入れ替えてみたら厚みが足されて丁度いい感じになりました。
滑り止めが付いているので、足が前後に動かなくなるのも、すごく推しポイントです。
もし、1906Lが手元にあって、歩くとき少しパカパカ浮いたりする場合はコチラのインソールがオススメです!

LAM55634との相性

こちらのインソール、とっても薄くて軽いのは良いことなのですが、RCP280やRCP130に比べて、かかとのカップが平べったいので1906Lに入れづらかったです。かかとの部分は、無理やりオリャーっと入れ込んでなんとか入りました。
そういう意味では、相性はあんまり良くないかなと思います。
ただし、アーチサポートを追加したい。できればこれ以上厚みを出したくない!という方にはオススメできます。
厚み足しならRCP280で。

LAM35687(RCP130)との相性

こちらのインソールは、唯一アーチサポートがないタイプの軽量インソールです。
とってもペラペラなんですが、クッション性をほどよくプラスできて、いい意味で害がないので使いやすいです。
靴の中で足が滑ってストレスを感じている方、もともと入っているインソールより厚さを減らしたい方にオススメ!
シューズがきつかったからインソールを抜いて履いている方はこちらをお試ししてみてはいかがでしょうか。
RCP280と同じように表面に滑り止めが付いているので、ふんばりが効くようにもなります。
今回、私は厚みを出したかったので、こちらのインソールでは物足りませんでした・・・。
まとめ

足の幅が広い、甲が高いと、そもそもサイズを上げても履くことは厳しい。
ヒモで調節できるシューズではないので、甲高・幅広の方は履くのが難しい可能性があります。
失敗しないサイズ選び
足の先1cmが余るくらいのサイズ感だと、ジャストサイズで履くことができます。
ニューバランスのシューズを持っている方も、持っていない方も、サイズ感の調べ方はこちらの記事をご覧になってください。