991はこんなモデル
存在感・かっこよさ | |
価格 | 国内定価¥30,800 |
サイズ感 | 最初は幅が狭い。甲も低め。 |
履き心地 | かため |
ミッドソールのクッション | ABZORB |
ニューバランスの900番台のモデルは、高級ライン(M990やM992など)だとアメリカ、廉価版モデル(CM996など)はアジア圏で生産される事が多いですが、M991だけは珍しくイギリスで生産されています。
元店員の正直レビュー
履き心地はかため
どのモデルに近いかと考えた時に、「イギリス製のM1500」に似ているな~と思いました。M1500よりも横幅はタイトで、甲も低め。
あまり伝わらない例えをすると、”1500を上から潰して四角くした”感じがします。
つま先の反りも優しいので、スイスイ足が出るラン系ではなく、優しい足運びです。
しょっぱなから悪口か!?と思わずに、諦めずに聞いて欲しいのですが、いわゆる、日本人の好む履き心地ではないと思います。
日本人が好むのは、分かりやすく柔らかくて、ゆったりめの作りのものが多い傾向ですが、991は真逆です。
ニューバランスを履きなれている方は気にならないとは思います!あと私は結構好きです。
疲れにくさは★4
疲れにくさは、自己採点で★4です。
「ニューバランスはどれも疲れにくいんだろ?」という声が聞こえてきますが、必ずしもそうだとは私は思っていません。笑
私個人の感想としては、手持ちのニューバランスのなかでも疲れにくいシューズの上位に入ります。
立ち仕事で7時間くらい履いても、疲れをあまり感じさせなくて、お気に入りです。
タイトゆえに靴の中で足が無駄に動かずストレスが少ないのが大きいと感じています。
履いた感触がフワフワと柔らかいM1400や2002Rなどが「疲れにくい」と人気も高いですが、「柔らかいだけが疲れにくさじゃないで」と改めて気づかせてくれた一足です。
よく言えばクラシックなNB。スニーカーって昔はこれくらいのクオリティだったんだよね!?と変遷をたどる楽しさがあります。
柔らかすぎても疲れるので、最初は硬い!と思っても嫌がらずに履いてみてほしいなぁと思います。
存在感のあるデザインで満足感◎
M990v2(二代目)のデザインを踏襲したのがM991となります。結構、似てますよね。
個人的には、今流行りのM992(M991の後継 )とM990v2の間に生まれた子のような いいとこどりデザインだと思っています!
だからかなんといっても、遠くから見ても存在感が抜群。カッコいい!!!!
置きでみるより、履いた方が輝いている。論より証拠の991。
折角なのでパンツの裾で隠れないように履くのを心がけています。というか、どんどん見せたほうがいいです(笑)
とはいえ、M990v2もなんにでも合ってしまう・1足でバシっと決まる名作中の名作なのでニューバランス愛好家の中でも人気は根強いです。
あと買って後悔している人をあんまり見ないですね。
M990v2に関してはちょこちょこコラボなどで復刻しているので履いてみたかったよ~という方はこの機会に是非。
別売りインソールとの相性
ニューバランスで一番人気のインソール (RCP280)を何度か入れて6~7時間過ごしてみました。
ML574や、M1400や、2002Rなどの【フワフワ系】がお好きな方には物足りないかも?ハードさが少しばかり増しました。
でも幅が少し広がるのか、付属のインソールよりは何故か履きやすい!!という結果に。
柔らかさを足したいなら程よい柔らかさがあり、アーチ無しのRCP130や、フワフワで表面が革張りのRCP900との方が相性はいいのではないかと思います。
いずれも土踏まずのアーチはありませんが、【フワフワ感】が足せて991の硬さがカバーできると思います。
参考ニューバランスのインソール3種類を比較!
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サイズ感はタイト
さすがのイギリス製、しっかり強めに吊りこんであるというウワサ通りの幅タイトめ。
私のような女性で幅も標準的な人間でも普段のサイズで「幅狭ぇ~~」というギリギリの感じすらあったので、比較的男性、特に幅が狭い方、甲高の方は注意が必要かなと思います。
それも最初だけでしたので、普段ユルユルで履いている人は辛抱、修行が必要!
991に限ってはできるだけ試着してみる事を強く推奨しますし、どうしても心配なら5ミリ上げてみる、などしてもいいくらいだとは思います。
991スペック
ミッドソール
ナイキのエアマックスを思い浮かべてみてください。ソールの大きなエアバッグが”見える”のが特徴的な、ナイキを代表するシューズです。
エアマックス一大ブームが起きたのが1995~1998年あたり。
ニューバランスで初めてミッドソールからABZORBが”見えた”のが2001年。
エアマックス狩りの時代とまぁまぁ近いですから、その時代が反映されているなぁ~と思わずにはいられないです。(個人の感想です)
ABZORBというクッションは、NB一番人気のインソールRCP280にもバッチリ使われている、ニューバランス自慢のテクノロジー。
made in USAの900番台や、エックスレーサー、ML801などの元祖トレイルラン系のモデルなどに多く見られます。
ほどよい硬さがあるのに、蹴りだし時に弾む感触が伝わってきます。
ほぼ100%衝撃を吸収するといっても、連日履き続けるとクッションがヘタって、やや疲れやすく感じることはあります。
そこで、中敷きを取り出してしっかり乾燥させる・連続で履かない を心がけるだけでも全然違うのでお試しください。
参考ニューバランスのスニーカーのクッション機能を知る
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アウトソール
最もすり減りやすい踵部分に【Nデュランス】を採用。シューズの寿命延長が期待できます。
一般的な廉価版のWL996や、ML574と比べてみると、まず硬さと厚みが全然違います!!身近なもので例えるとビブラムソールに似ています。
街でニューバランスを履いている方を見ていると、踵がすり減って内外どちらかが減っているのを見かけることがたまにあります・・・(あれはあれで、買い替えてほしいです)
正直な感想としては、厚みと硬さはバッチリあるので、極度のすり足でない限りすぐにはすり減って無くならない気はします。
それでも、どうしたって減る方は歩き方を改善する必要性があると思います。
M1500と比較
同じUK製のM1500と比較していきます!
M1500 | M991 | |
ヒール高さ | 3cm | 3.5cm |
インソールの横幅 | 8.7cm | 9cm |
Nの大きさ(全長) | 2.7cm(直に刺繍) | 3.2cm(反射材を縫い付け) |
履き口の高さ | 5cm | 5.5cm |
雰囲気 | 上品な佇まい | カジュアル・ハイテク系 |
使用木型 | 細めのSL-1 | 細めのSL-1 |
ミッドソールのクッション | ENCAP構造 | ABZORB |
履き口の高さ1つとっても、靴の雰囲気が変わるのでここでご覧いただきましょう。
木型自体は同じ木型を使用していますが、ほんのちょっとのデザイン設計の違いが仕上りの印象を左右します。
私は実際に靴のパターンを引いたこともありますが、このカーブをどう描くかで靴の雰囲気が変わってくるので面白いです!
よかったら色んなモデルのカーブを見てみるのも面白いと思います(笑)
まとめ
UK製M1500を試し履いてみる
サイズ感が不安なら、販路が広い(田舎でもわりと出会える)M1500で試してみるのも手。
勿論オフィシャルショップに行ける方はM991を試すのがマスト!人と被りにくい!
M992とか欲しいけど、人と被るよな~という方・一歩先を行きたいならM991オススメです。(笑)
街中でもあんまり見ないですし・・・比較的被りにくいかと思います。
それも嫌ならM990v2もおすすめです。履き心地はかため・ハイテクでカジュアル
かためだけど、疲れにくい。柔らかさを追求したいなら別売りインソールで調節を。
ドレッシーなシューズが欲しいならM1500をオススメします!