【結論】番号がデカいから、「良いモデル」ってワケではない!
品番には意味があるモデルと、ないモデルがあります。
「ニューバランスのスニーカーは、1000番台が良いらしい!」
「番号が大きければ大きいほど良い」
というようなウワサを、なんとなく聞いた事がある方は多いと思います。実は、「番号が大きいからいい!」という定義はありません。
【良いモデル】はmadeシリーズである。
madeシリーズとは?
アメリカとイギリスの工場で職人さんがハンドメイドで生産している、ニューバランスのハイエンドモデル。少量生産、限定モデルなども多数。
もちろん、全部のモデルの番号に意味が無い訳ではありませんが、基本的には品番を決める際に明確なルールはないそうです。
今回は、元NB店員が、ニューバランスの代表的な900番台・500番台・1000番台の代表的なモデルをピックアップし、特徴をまとめてみました。
代表的な品番をざっくり覚えておけば、ニューバランスはだいたい押さえられます!
じゃあ、良いモデルはどれ?
ニューバランスの中で品質が良いモデルは、アメリカかイギリスで生産されているmadeシリーズです!
900番台
900番台の特徴
900番台
- オンロード (舗装された道路)を走るため開発された。
- ニューバランスの【顔】が揃っていて、大衆人気がある。
- クラシック(伝統)と都会的要素(最新技術)が共存している。
990 USA
意味「1000点満点中、990点(の出来)」という意味が込められている990。
残りの10点は、「これからも進化を続ける」というニューバランスの熱い思いが込められている。

990v2 2020年9月撮影
990はその時代の最新技術が採用されて常に【最高】の出来。ちなみにアメリカ本社の会長がOKを出さないと世の中に出回る事ができない、ニューバランスの顔、代表作ともいえます。
996 USA & ASIA

2020年7月撮影
990とは対照的に、クラシックな雰囲気で、カジュアルもキレイめも得意。いつの時代もこのシルエットのまま、変わりません。
アメリカ製はM996(高価)、アジア製はCM996(安価)。
⇨価格差があるのは、素材コストや作業工程コストの違い。
アジア製CM996のクオリティーは、アメリカ製M996にも負けていません!CM996は「なにを買ったらいいか分からない時」の入門編としてもオススメです。
500番台
500番台の特徴
500番台
- オフロード(舗装されていない道)用のスニーカーとしてデビューし、世間を驚かせた。
- 街も悪路も攻略できる、溝が深いアウトソール(靴底)が特徴。
- 900番台が街なら、500番台は山!というような、ワイルドさ。
576 UK

2020年8月撮影
生い立ち整備されたトラックではなく、足元が悪い森でもランニングできるスニーカーが必要ではないか?というアイデアから生まれた。
1988年に登場し、トラック以外でのランニングの可能性を示したことで、人々を驚かせ、歴史に残るスニーカーとなりました。徐々にストリートでも人気になり、今ではイギリスの工場で、上質なスムースレザーやスエードを使ったモデルが生産されている。
574 ASIA

2020年7月撮影
生い立ち576を元に開発された576の廉価版。世界で一番履かれている。
悪路を攻略してきた技術を現代の街履きに生かし、随一のカラー展開、お値段以上の履き心地を提供。
574はすべてアジア圏で生産されています。576よりも安価な素材を使用しているので、誰もが気軽にニューバランスの良さを実感できます。
1000番台
1000番台の特徴
1000番台
- その時代の最新技術とファッション性を搭載。
- ニューバランスの中で最も贅沢。プレステージ。
- 世界中のセレブやエリート層も愛用している。
1500 UK
生い立ち初代1000番台・1300の後継、1400の発売が遅れたことで、先に1500がデビューしました。

2020年7月撮影
ニューバランスのアイコンともいえる【ビッグN】ではなく、【刺繍の小N】があしらわれた都会顔1000番台の元祖。
初代1000番台のM1300やM1500の後に発売されたM1400に比べて、とっても洗練されているのが特徴。

接写で撮ると実物の質感がわかります
クリントン元大統領が[感謝状を贈るレベル]で溺愛していたそうです。
デザイン性も機能面も優れており、現在もファンがとっても多いです。ビッグNがあんまり好きじゃない方や、女性にも、ぜひぜひチャレンジしていただきたいモデルです!
男女問わず、ダサいと思われたくないやつが欲しいなら1500買っとけ!とも思います。履いた時のシルエットが本当に美しいので本当に心からオススメです、もう騙されたと思って試着だけでもしていってほしい。
1400 USA

2020年9月撮影
生い立ち本当は1000番台の2作目であったが、20数年前の技術では量産化が難しく、お蔵入りになっていたのをニューバランス日本支社の技術・材料調達により製品化が実現し、日本限定で展開されていたマボロシのモデル。
現在は生産終了していますが、1400は非常に日本でファンが多いモデルで、情報を知りたい方は多いと思いますので、ここに挙げてみました。
日本限定で展開されていただけあり、幅広め・甲高で非常に日本人の足にフィットします。
例えるなら、マシュマロのような感触の履き心地。分かりやすくフワフワで、気持ちいいです。
Jクルーとのコラボで普段ニューバランスに親しみがなかった女性たちにもこぞって受け入れられていて、嬉しく思いました。
2021年早くも復刻してきているので、探していた方は要チェックです。
まとめ
「良いヤツ履きたいな」で探している
- made in USA か UK から探す
- 限定モデルや数量限定モノが多いのは、made in USA か UK 。
コスパな初心者向け
- ステッチ(縫い目)もキレイで、合皮でも安っぽくない
- アジア生産だからといって品質が悪いわけではない
番号には意味のあるものとないものがある
- 品番の番号が大きいほど良いとは一概に言えない