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WRPD Runner ワープドランナー 徹底レビュー

ニューバランスのスニーカーの名前って、574だったり、996みたいに番号がついている。そのなかで、何番でもないニューバランス【ワープドランナー】
今までのニューバランスらしくないデザインは、多くの人が気になって仕方ないシューズではないかと思います。
個人的にも、ふとした時に あぁ早く履いてみたい・・・と考えてしまうほど気になっていたシューズの1つでした。今回も正直にレビューします。

ワープドランナーってこんなモデル

価格¥22,000~
産地アジア生産(China)
サイズ国内展開23.0cm~29cm
ウィズ(幅)D(標準)
  • 2023年6月パリのファッションウィーク、オーラリーのランウェイでワープドランナーが登場し話題に。
  • コンセプト:未来的・彫刻的・非伝統的
  • サイズ大きめ、幅も細くなく、甲も低くなく、誰もが履きやすい

元店員正直レビュー

履き心地:990v6のジェネリック

気になる履き心地は、990v6のジェネリックといった感じです。
990v6よりもバインバインした履き心地、歩行時につま先が前に倒れる感じが強めです。
ただし、アッパーが足に吸い付いて自分の足になってしまうような感触は990v6にしかないため、あくまでもジェネリックです。

かかとにはクッションが厚い。だけど、つま先は薄めなので接地感が伝わる。
厚底でもしっかり地面を蹴れる感じ、なんともニューバランスらしいです。

元々入っている純正のインソールがモチモチ系なので、これによって全人類が大好きな履き心地に仕上がっています。
(逆を言えばインソール変えると微妙に変わる履き心地。)

サイズ感は大きめ:ハーフ下げ推奨

既にワープドランナーを購入したNB愛好家の方から「サイズはいつもよりハーフ下げたほうがいい」と聞いていたため、アジア生産はすべて25.5cmを購入していますが25cmにしました。
結果的に超ジャストサイズでした!ちょっと指先が当たっていますが、私はあまり気にならないのでOKです。
ちなみに、普段24.5~25cmくらいの人に25cmを履いてもらったら「デカすぎ!」と言っていました(笑)
いつも大きめを買う方は5mm下げてもいいかもしれません。

厚みのあるタンがしっかり包み込んでくれるので、かかとが抜けやすい感じもありません。
甲が低い方や、ちょっと大きすぎたなぁ・・・という方はインソールでの調節もオススメです。インソールについては後述しています。

個性的なシルエット

手にもってジロジロ眺めている時は分からなかったのですが、着用して俯瞰で見ると、ソールが張り出していたり、くびれが目立ち、かなり立体的です。
シンプルなカラーパレットであっても、シルエットは個性的でモダンです。
いなたすぎもせず、スポーティーすぎもせず、どんな服装とも相性が良さそうです。 
オーラリーコラボでの注目が高かったのもあり、20代以上のオトナが履いてても恥ずかしくない仕上がりです。

スマホで見ていた時はぶっちゃけ「歪んだデザインって書いてあるけどそうでもないな」と思っていましたが、これは自分が思っている以上に歪んでいます。
ちなみに嘘はつけない性格なので無加工ですが、歪んでます。

ワープドランナースペック

NBの叡智の結晶:最高峰のミッドソール

Fuelcell フューエルセル

ポリウレタンに窒素を加え、強い反発性と軽量性を両立させたクッションで、2019年ころに登場した比較的新しいクッション素材です。
スピード感・ライド感が強いので、サクサク足が進む。 990v6に搭載されたことで何人もの中毒者を出したのではないでしょうか・・・。
近年、ファッションシーンにランニングシューズやトレランシューズを取り入れるのがブーム。時代を象徴したようなクッション素材だなと思います。

メディアルスタビリティポスト

中足部内側に搭載されている硬いパーツです。
Fuelcellは柔らかめで跳ね返りもあり、履き心地・・・最高!!と感じる反面、若干グニャっとなりやすい感じもあるのが本音。
メディアルスタビリティポストがあることで着地したときの内側への倒れこみを防いでくれています。

まめ知識

  • 2002R、1906に搭載のTPUスタビライザーというパーツが機能として近いです。
  • 990v3や990v4にも、ふまず部分に芯がしっかり入っていて、足にとても優しい◎

アウトソール

これもコンセプトの波打つデザインの表現の1つだと思うのですが、波打つアウトソールには凹凸があり、足が外~内に自然と流れるように足が運びます。
まさにランニングシューズの履き心地。
グリップもしっかり効いていて滑りません
ですが・・・小石が挟まりやすいのがストレスです。歩くたびに小石がこすれる音がする。気づいた時には小石の運び屋。

ちなみに、NBのロゴは踵に1つあるだけなので、ロゴがドドーンと入っていたり、しつこく何個も入っているのが苦手な方におすすめです。

ダサいを打破する未来的なデザイン

誰もが見たことがあるニューバランスのシルエット(ML574)

街中で、生活のなかで見かける私たちが思い起こすニューバランスってだいたい、コレ↑ではないでしょうか。
人によってはダサくて大きな【N】のロゴ。その概念をぶち壊してくれるのがワープドランナーです!

シンプルだが目新しいアッパーデザイン

アッパーはとてもシンプルで、派手な装飾や、ハイテクなギミックがあるわけでもないです。
普段NBを履かない方にウケが良かったShifted(シフテッド)シリーズの一種で、ニューバランスはダサい・・・と避けていた方でも履きやすいデザイン。
排除するどころか、これでもかというくらいデカいN。でも可愛い不思議。

2020年からスタートしたShifted(シフテッド)シリーズ・・・327、57/40、XC-72、90/60などのニューウェーブなニューバランスの系譜。
そのなかでも327、57/40、XC-72などにみられる【ダイナミックなN】のデザインを踏襲している。
ダイナミックすぎてもはやNであることを忘れてしまうこのNロゴは近年発生したNロゴで、ごくごくシンプルなのに何故か新しい風を吹かせています。

彫刻的なソール

ソールもとてもシンプルです。そろそろ、「全然ハイテクじゃないし。どこが未来的やねん!」という突っ込みが飛んできそうです。

ミッドソールに彫刻のようなくぼみ。お陰様で足が長く見える気がします。
古き良きニューバランスを一旦忘れて、挑戦的な姿勢を感じるデザインです。
そのミッドソールの正体が最新・最高峰のFuelcellであることが、地味だけど未来的だなぁと感じました。
ニューバランスって履き心地は絶対に良いものが多い。でもなんだか「今までのスニーカーとは違う!」という新しさも感じさせてくれます。

別売りインソールとの相性

純正のインソール:やや滑る

もともと入っていた純正のインソール、フカフカで良いのですが、表面がツルツルです・・・。
ワープドランナーは、歩行時につま先が前に倒れる感覚が強いシューズなので、純正のインソールのままだと靴の中で足が滑るのが気になりました。

全部入れて履いてみましたが、360gを超え始めると、明らかに靴が重たいな~と感じます。
重さは出したくない、滑らなくしたいので、サポーティブリバウンドインソール(LAM35689)に入れ替えて履く予定です。

厚みを足したい

サイズ感をミスってしまったので、厚みを出したい!などの場合は、FL6394やFL6386が良いです。
逆を言うと、かなり厚いので、厚みが出てしまったら困る場合には向きません。

疲れにくくしたい

疲れにくくしたい場合は、まずは試しやすい価格のサポーティブリバウンドインソール(LAM35689)がおすすめです。
2200円でさらに疲れにくいシューズへとアップグレードできてしまうインソールって世の中にはなかなかありません。

滑りにくくしたい

純正のインソールだと靴の中で滑る!という方は、サポーティブリバウンドインソール(LAM35689)かLAM35687に変えると解消されます。
厚みが出てしまったらきつくなって困る!という方はライトウエイトインソール (LAM35687)を強くオススメします。(こちらは厚みがないです)
足が滑らないだけでも本当に歩きやすくなります。

CM996・ML574とサイズ比較

誰しもが履いている永遠の名作、CM996とML574のサイズ感と比較していきます。
持っている、履いたことがあるという方が多いモデルだと思いますので、参考になればうれしいです。

結論

  • ワープドランナーは、大きめ・甲高・幅も細くない。
  • CM996が履けるなら574もワープドランナーも余裕で履ける

サイズ選びのヒント

  • 現在持っているCM996やML574のサイズが大きい・・・明らかに大きい場合、ワープドランナーは5mm下げてもいいかも。
  • 現在持っているCM996やML574のサイズがピッタリ・・・引き続き同じサイズで良いと思います。
  • 不安であれば、いつものサイズで。

この中で断トツ細身なのはCM996なのですが、幅が細いことを生かしてホールドしてくるCM996。
マイルドにフィットするML574。
ワープドランナーは幅や甲がピチピチすぎないのに足が包まれる。といった印象を受けました。

まとめ


  • 地味そうなシューズですが、価格相応のスペック

    定番のCM996や、ML574に比べると5,000~10,000円の価格差がある。正直言って高い。
    そして至ってフツーのデザインにも見える。でも、ニューバランスの概念が変わるような今までにない新しい履き心地です。
    もちろん疲れにくく、見た目ほど重たくもないのでたくさん歩くシーンで大活躍します。


  • 年齢・ジャンルを問わず履ける

    普段きれいめな恰好をしている方にも、モードやデザイナーズブランドを好む方にも絶対にフィットしそうです。
    運動靴です!!という感じでもないのでスニーカーに抵抗がある方にもオススメしたいと思いました。
    若すぎないデザイン、でも年寄りくさくない。


  • ニューバランスに興味のない人こそ履いてほしい

    ニューバランスの自我がかなり薄まったデザインなのでコーディネートに取り入れやすい。
    足をきれいに見せてくれたり、スタイルアップも叶う。どんな服装にも比較的合わせやすい。


 

New Balance
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製靴の専門学校を卒業後、574の履き心地に衝撃を受けたことをきっかけにシューズの良さを1人でも多くの人に伝えたいという思いからnew balanceの店舗で働き年間数千人以上の接客をしてきました。 足のサイズは25.5cm。メンズもレディースも両方いけます。

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