【結論】
土踏まずを支えるのではなく、踵を支えることで足本来の正しい機能を取り戻せて、健康になれるハイスペックインソールでした。
2022年5月20日にニューバランスから新しいインソールが3種類発売されました。
まず結論から言います。【土踏まずを支えるのが正解で、疲れない】という概念が死にます。本当に支えなきゃいけないのは、かかとでした・・・。【かかとを支えてあげると足の運びが変わる】というのをこのインソールが教えてくれます。
今まではRCPシリーズ3種類が存在し、大変人気があります。当ブログでもRCPシリーズのインソール記事は一番よく読まれています。
RCPシリーズは手頃な価格でプラスでき、履き心地の評判も良かったですが更にその上を行くインソールが登場しました。
ただし今回発売されたインソールは7000円前後のため、「高ぇよ!!!靴1足買えるじゃん!」と言われがちです。
あとは純粋に「もし合わなかったらどうしよう」と心配になるんじゃないかと思います。
ということで、幼少期から偏平足というカルマを背負って苦労してきた私が、3種類ぜんぶ試して本気でレビューします。
インソールの概要
ポイント
高価なフルオーダーメイドのインソールに手が届かない人たちにも"プレミアムなインソールを"の理念に基づいて用途に合わせた様々なインソールを展開するSUPERfeet®(スーパーフィート)社と、元々矯正靴メーカーであったニューバランスの最強タッグによって生まれたインソール。
要は、今回新しく出たインソールは間違いなく宇宙最強コラボインソールです。
両社のいいところを凝縮していて、1万円以下でできるのは、正直言ってお得です。
ちなみに、オーダーメイドだと3万円は余裕でしますし、出来上がってくるまでに何日もかかるなんてザラです。
急にすごく現実的なことを言うと、スーパーフィート社はインソールの特許をとっているので、最強のインソールを作るにはコラボは必然だったとも考察できます。
今回新しくでたインソールは海外では元々取り扱いのあった商品となります。
2022年5月現在はニューバランスオンラインストア・ニューバランス銀座店・名古屋店・大阪店でのみ取り扱いがあります。
(Amazonなどは並行輸入品のもので、価格が違うので注意)
インソール早見表
正直レビュー
ランニングウルトラクッション【FL6394】

結論
最もアーチサポート力が強いので、完全にランニングやスポーツ向き。普段使いだとオーバースペックすぎると感じた。
メリット
- 3つの中で最も踵をホールド&アーチを押し上げられる力が強いので、歩き方が矯正されるのを必ず実感できる。
- 素人でも分かるくらい、地面に対して踵が垂直に立つようになり、踏み出す時に足の位置が安定する。
- 正しい歩行ができるようになると考えると、7,920円を出す価値はある
- 反発力が強めなので走っていて楽しい
気になるポイント
- 完全にスポーツシーンに特化したインソール。
- カジュアルな普段使いにはあまり向かないと感じた。
- 普段使わない筋肉が使われるため、疲労を起こすことで出る痛み等を不快(耐えられない)に感じてしまう人が一定数でてくると思った。
- そのため、インソールに慣れるための修行期間をある程度 要するインソールである。(最初は短時間から徐々に慣らすなど)
素人の私でもこのインソールを7時間履いてみて、「踵が地面に対して垂直に立っているし、着地時に足が外側に倒れる癖が矯正されている!!!」と実感しました。
同時に「明らかに普段使っていない筋肉が使われているから、いつもより変に疲れるわ・・・」と思いました。
私はスキーブーツにシダスのインソールを入れており、最初はとんでもなく疲れていましたが履きこんでいくうちにある程度慣れてきました。
その経験があるので、【最初は短時間から徐々に慣らすなどの訓練は必要なタイプの完全にスポーツ向きのインソール】だと解釈しています。
【好みが分かれるクセのある履き心地】と形容されてしまいそうだし、それだけで片付けてしまう事には違和感を感じます。
最初は履き心地をツラく感じるけど、慣れてしまえばとても良い相棒に化ける可能性が一番高いと思います!
ただ、休日用のスニーカーとかにはオーバースペックかなぁ・・・と思いましたが、是非試してみてほしいインソールNo.1は間違いなくこれです!
正直1日2日履いただけで真価はわからないので、1か月後くらいにまた経過をレビューしていきます。
カジュアルフィットスリムアーチサポート【FL6391】

結論
3種の中で一番 履き心地の感触に個性がないが、間違いなく誰の足にも合いそう。
メリット
- 薄くてスリム。どの靴に入れてもサイズ感・重量感が変わらないため、使いまわししやすい。
- 矯正力が弱めなので、どんな人が使用しても問題が出にくそう。(合う・合わないが出にくそう)
- 普段履きにはこれくらいのサポート力で充分
気になるポイント
- 逆をいえば、何が変わったのか実感しにくい方もいるかも。(それくらい自然な履き心地です!)
- 矯正力が弱めなので、踵のホールド感は弱いと感じた。(RCP280
よりは安定している)
従来のインソールで例えるとRCP130みたいなヤツです。最大のメリットは靴に干渉しないこと。
靴が重くならない・靴の中のサイズ感が変わらない・熱がこもる感じもないのでストレスフリーです。
ニューバランスのスニーカーの細身のモデル(例:996や900番台、madeなど)にも問題なく使えます。
アーチサポートも高すぎず、かかとのホールド感も優しいので誰にでもオススメしやすいですし、好き嫌いが分かれにくいと思いました。
アーチ付きのインソールが苦手な方でも、刺激少なめなのでオススメです。
従来のインソールRCP280の押し上げ感と同じくらいか、少し強いかくらいのサポート力だと感じました。
カジュアルフレックスクッション【FL6386】

結論
どんな靴もこのインソールを入れることによってフワフワになります。フワフワ好きなら絶対これ買うべき。
メリット
- とにかく、足全体がフワフワモチモチに包まれる。(ハマる人は多そう)
- クッションが二層構造になっているので、柔らかいのにヘタりにくそう
- 硬い靴に柔らかさを足すことができる
気になるポイント
- あまり歩き回らない立ち仕事で長時間使用すると、やや疲れやすいと感じた(柔らかいため)
- 厚みがあるので細身の靴(996とか)に入れれない場合がある
- 重たい
私は5年ほど靴の販売の仕事をしていますが、柔らかい低反発インソールが好きな人は本当に多いです。
「もうこれじゃないと死んでしまう」と憑りつかれた人を何人も見てきました。
例えば、スケッチャーズの靴が好きな方で「あのインソールだけ売ってくれよ」と思っている方は、今すぐこのインソールを買ってください。
ニューバランスM1400の虜になった方もこのインソールは刺さると思います!
私個人の感想でいうと、立ち仕事(あまり歩き回らない)では突き上げ感が気になり、疲れました。少し硬さを持たせているFL6391が好きです。
歩いたり走ったりしていると気にならないのですが、ジッとしていると気になります。
「偏平足の人、柔らかいアーチなら痛くならないでしょ!」というのは神話なんですよね・・・。必ずしもそうではないと私は思います。
ランニングに使用した時は、着地時に足が包み込まれる感触がとても不思議で心地よく、走っているのが楽しかったです!
FL6394よりもマイルドな履き心地なので、どんな人にも好まれやすい・プレゼントしやすいと思います。
ただし、ジャストサイズで履いている細身の靴にいれるとキツキツになるので注意が必要です。
定番モデルのスニーカーに入れてみた結果
カーボン | CM996 | ML574 | ML2002R | MS327 |
FL6394を入れた場合![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
靴の中の厚み | 全体が超タイトになる。 | 全体的にピッタリになる。 | 相性良い。 甲の空きがなくなって◎ | 踵が浅くなり抜ける。 指が当たる。 |
靴全体の重さ | 片足313g | 片足326g | 片足345g | 片足332g |
元々の靴のサイズ感 | 全体的に細い・甲低い | 前足部ゆったりめ | 甲やや低い・前足部ゆったり | 全体的に細い |
最も薄い | CM996 | ML574 | ML2002R | MS327 |
FL6391を入れた場合![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
靴の中の厚み | 変化なし。 相性は一番良い。 | 変化なし。 踵の浮きも改善しない。 | 甲はまだ少し空いている。 | より足にフィットした。 丁度いい。 |
靴全体の重さ | 片足303g | 片足316g | 片足335g | 片足322g |
元々の靴のサイズ感 | 全体的に細い・甲低い | 前足部ゆったりめ | 甲やや低い・前足部ゆったり | 全体的に細い |
最も柔らかい | CM996 | ML574 | ML2002R | MS327 |
FL6386を入れた場合![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
靴の中の厚み | 全体が超タイトになる。 きつい。無理 | 踵の浮きがなくなって丁度良い | 丁度いい。 タイトにはならない | 踵が浅くなり抜ける。 指が当たる |
靴全体の重さ | 片足342g | 片足355g | 片足374g | 片足361g |
元々の靴のサイズ感 | 全体的に細い・甲低い | 前足部ゆったりめ | 甲やや低い・前足部ゆったり | 全体的に細い |
インソールの切り方
ポイント
インソールのサイズは靴のサイズではなく、足のサイズを基に選びます。
step
1元々入っていたインソールと、新しいインソールの踵の位置を重ねる

step
2前足部の一番広い部分の端を合わせる

step
3上のインソールのラインをペンで引く

油性ペンで線を引くと、上のインソールにインクが付いてしまうので注意。フリクションは温めたらインクが消えるのでオススメです。
試しにインソールの生地を擦ってもインクは消えました。
step
4切れたら靴に入れてみて、違和感が無ければ完成!

従来のインソールよりも生地が厚かったり、グニャっとしていたりするので、よく切れるハサミで切ったほうが断面がキレイに仕上がります。
まとめ
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参考ニューバランスのインソール3種類を比較!
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