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ニューバランス990v4購入レビュー

2016年にオリジナルモデルがリリースされ、今もなおファンが多い990v4。
2023年現在、たびたび再販されているので比較的手に入りやすくなっています。
今まで気になっていた方、これから買おうと思っている方はこの記事を是非参考にしてみてください。

990v4ってこんなモデル

価格37,400円
産地アメリカ
サイズ国内:23.0~30cm
ウィズ(横幅)展開D,2E,4E
  • 990v4から、白みが強いグレーの色になった。(それまでは黄みかかったウォームグレーが多め)
  • 360度どの角度からも再帰反射するよう、つま先・踵・Nマークにリフレクターを採用(コラボモデル等は除く)

元店員の正直レビュー

フラットな履き心地です

990v2(2代目)のような傾斜っぽさや、990v6(6代目)のような反り上がりもない、言ってしまえばフツーのフラットな歩き心地です。
当たり前に疲れにくく履き心地は抜群ですが、個性が爆発した履き心地ではなく安心安全安定みたいな感じです。
個人的には990v3 icon(3代目)とかなり似た履き心地であると感じました。
なので、正直「v3とv4どっちにしようかな~」と思っている人がいたら「好きな方のデザインで選んじゃってもいいですよ~」という声をかけたいくらいです。(笑)

他の990よりもゆったりなフィット感

他の990(すべて同じサイズの25cm)と比較した時に、踵回り・前足部がゆったりしていると感じました。
990は踵回りが小さめ、幅もピタッとしているものが多く「緩い」と感じることはないのですが、それに比べてv4は最初からゆったりしています。
甲が高い方でも履きやすいと思います!私のような甲が低い人はヒモを一番上まで締めたら丁度いい感じになります。

丸みがあるのに、スマートなデザイン

上から見ると、「結構丸いな・・・」って思いますが、アッパー上のデザインが流線形なので、見る角度によってはシュッとしています。


体感として、NBフリークの間でも復刻時はこぞって買う方も多かったくらいにこのフォルムは支持者が多い印象です。

毎度のことながら、好き嫌いは確実に分かれると思いますが、履くとバチーンとハマって自分を美しく見せてくれます。
個人的に【v4は都会の風景に馴染み、人混みの中でも存在感が出る】不思議さがあるモデルだと思います。

990v4スペック

NBの叡智の結晶:ミッドソール

990v4(version4)は前作990v3 icon(version3)の4年後にリリースされ、【990v3 iconよりも耐久性・クッション性がUPした】という説明がなされていました。

990シリーズは世代ごとに進化がグラデーションになっていて、次々に新しさを体感できる面白いモデルです。
それを踏まえたうえで私個人の感想をいうと、v3からv4の進化の差はあまり無いので、消費者に【素材が良くなって耐久性・クッション性がUPした】ことは分かりにくいと思うのです。
細かい事は横に置いておいても、NBのミッドソールテクノロジーはやっぱり堪らないので、触れていきます。

ACTIVA LITE(アクティバ ライト)

クッション性・軽量性・耐久性を兼ねそろえた素材。
最近だと人気の2002Rシリーズにも使われている、期待を裏切らない納得の履き心地です。

ABZORB(アブゾーブ)

ほぼ100%衝撃吸収したのち、反発性をリターンさせる特長がある。
ただ、他と比べたら少し硬めだったり、重めだったりする。
高いニューバランスのモデルにはよく搭載されているし、お手頃なNBに搭載されていたらコスパは良いと思ってもらってもいい1つの指標でもある。

ENCAP構造

馬蹄のような形をしたポリウレタンの中に、また別のクッションを組みわせる構造の事を指します。
ENCAP構造を踵に設置することでクッションがグニャグニャせず、安定した履き心地を感じられます。

地味にすごい:アウトソール

踵のすり減り対策にN-durance(エヌデュランス)という硬めのラバーが使われているのですが、私が推したいポイントは、990v3 iconから引き続き設置されているアウトソールのシャンクです。

シャンクとは

革靴やパンプスの土踏まず部分に必ず入っている、補強芯のことを言います。
足裏の屈曲のしすぎでケガをしないようにアーチを支えたり、靴が変形するのを防ぐ役割もあります。

一般的に、スニーカーにシャンク入れません。でも、ニューバランスは元々矯正靴から始まったメーカーだけあって入っていたりするのが最高ポイントです。

NB最高体験記

ところで私は仕事中にニューバランスを履けないのですが、とある別の靴で最近足の裏のスジを傷めてしまいました。
「足裏が屈曲しすぎたせいで足を傷めてしまった」という感覚(自覚)があったので、この構造は偉大なんだと改めて実感しました。
地味で分かりにくいし、誰も言及していないですが、かなり最高な機能なのでこのブログを通じて布教したいです。

最大のデメリットは、足が肥えて他の靴が履けなくなります!!!

アッパー構造

アッパーの配置も前作990v3 icon(version3)と比較して、そこまで大幅な変化はありません。
引き続き、歩行時の足の屈曲時に邪魔にならないアッパーデザインとなっています。
それでいて、履きこんでいってシワが刻まれていっても、そのシワが綺麗なんです。これはmade.でしか味わえない醍醐味です。

相変わらず履いて歩いた時に、革が余ったりも突っ張ったりもせず、優しく包まれます。

ライニング

ライニングは、靴の内側の踵の部分を指します。
v4のライニングは、丁度アキレス腱が当たる所がプックリしていて気持ちが良いです。
(他の990シリーズはライニングが薄めだったりします)

CM996とサイズ感比較

街に出ると誰しもが履いている、不動の名作CM996とサイズ感の比較をしていきます。
持っている人が多いモデルと比較することで、初めて買う際でも参考にできると思います。

結論

  • CM996は990v4より幅が細く甲が低い。
  • よってCM996が履けるなら同じサイズでいける確率が高い
モデルどちらも25cm足長
CM996細め
ぴったり
低め親指当たる
超ジャスト
(つらくない)
990v4
icon
前足部にかけて
広くなる
やや高い少し先に余裕有

別売りインソールとの相性

ニューバランスには別売りのインソールが販売されていて、2000円ほどで更にスニーカーをアップグレードすることができます。
持っている方も多く、なんならコンバースやアディダスのスニーカーに入れてます・・・なんて方も多いのではないでしょうか(笑)
スニーカーを買ってみたが【足が靴の中で動く】【1万歩歩くから絶対疲れないようにしたい】そんな悩みを解消してくれます。

990v4に入れてみた感想

品番インソール厚み感想
LAM35689
(RCP280)
足せれる純正インソールで踵回り
が緩かったのが解消
跳ねる歩き心地になった
LAM35687
(RCP130)
変化なし厚みは足せないが
滑りにくくなる
純正よりは跳ねる
LAM35716
(RCP900)
足せれるとにかく柔らかくしたい
方向きです
跳ねる感じはない

まとめ

  • 歩き回る時・靴の中がスカスカしている・・・RCP280
  • 純正インソールに近いもので代用したい場合・・・RCP130
  • 柔らかさ重視・ペットの毛が気になる・・・RCP900

別売り位インソール一覧

品番インソール土踏まず
(アーチ)
滑り止価格特長
LAM35689
(RCP280)
ありあり¥2200より疲れにくさを増せる
跳ね返りが強い
LAM35687
(RCP130)
なしあり¥1430薄手なので干渉しない
アーチが要らない人向き
滑りにくくなる
LAM35716
(RCP900)
なしなし¥2860更にフワフワにできる
表面に毛玉できない

まとめ


  • 他の990よりも細すぎず、挑戦しやすい

    ほっそりカチッとしたサイズ感の多い990シリーズですが、990v4 iconはそこまで細すぎず履きやすい。
    初めてでサイズが不安でも、お手持ちのニューバランスがあれば同じサイズ感で履くことができそうです。


  • いまだ人気、定評のあるデザイン

    あんまりニューバランスに詳しくないんだよという人は抵抗があるかもしれませんが、履けば納得するデザイン。
    このカッコよさは履いた者にしか分からない。


  • 履き心地に突出した個性はない

    疲れにくさはもちろん神っていますが、前作の990v3との大きな差はないと感じるTHE普通の履き心地。
    近年の円安・物価高の観点で考えるとコスパ最高!!とまではいかない。
    最新のテクノロジーが良ければ990v6 icon一択。(お値段そんなに変わらない)


new balance(ニューバランス)
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  • この記事を書いた人
may

may

製靴の専門学校を卒業後、574の履き心地に衝撃を受けたことをきっかけにシューズの良さを1人でも多くの人に伝えたいという思いからnew balanceの店舗で働き年間数千人以上の接客をしてきました。 足のサイズは25.5cm。メンズもレディースも両方いけます。

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