日本人の足に馴染むM1400
とにかく日本人の足に合いやすく、幅広め・甲高の方でも履きやすいので誰にでもオススメできる一足です。
また、M1400は、街中で男女・年齢問わず本当によく見かける人気のモデルでもあります。
なんだかフツーっぽいどこにでもあるニューバランスに見せかけて、オーソドックスな廉価版のニューバランスのスニーカーとは違った魅力があるので紹介していきます。
実は日本と深い関わりがある

本場アメリカで作られる高級なニューバランスのシリーズの1つであるM1400。
ポイント
20数年前の工場の技術では量産は無理!と言われてお蔵入りになったものの、ニューバランスジャパンの技術や材料を調達したことにより、一度は幻となった1400はめでたく1994年に製品化しました。
日本支社の方の情熱があってこそ生まれた、アメリカ生まれの正規展開は日本が初めてという唯一のモデル。惜しまれつつ2018年時点で一旦生産終了しています。ニューバランスのマボロシ的な存在で熱狂的なファンも多いと思います。
2021年以降、随時復刻してきているので、欲しかった人はまだ買えるチャンスはあります。
実は1000番台の3作目
1985年、1000番台のデビューを飾った【1300】
その次は1400と行くはずが・・・実は【1500】が先にリリースし、1300の後継となりました。
理由は先程述べたように、M1400の量産化が難しく発売が遅れたため。
そんなワケありバックグラウンドも1400が愛される理由の1つであるような気がします。笑
リリース順
①1300→②1500→③1400→④1600→⑤1700
ファッション業界でも人気
後述にもありますが、アメリカのブランドJ.Crewが別注モデルを出し、ファッション業界で注目を浴びました。
made in USAシリーズの中でもファッション業界で根強い人気があるM990と並ぶくらい、いまだに支持されていると言っても過言ではありません。
元NB店員が2年履いてみて本気レビュー
GOODポイント
GOODポイント
- 足が包まれ、履き心地が柔らかく気持ちいい
- 統一感があり、どんな服にも合わせやすい
- 意外とスマートな見た目で、スニーカーなのにラグジュアリー
このフワフワでもちっっとした履き心地は、他のモデルではなかなか味わえない感触です。
歩いた時、つま先に地面の感触がダイレクトに伝わり、足が包まれていると分かる。
ただハイテク系の履き心地ではなく、クラシックに振っています。
巷では「ボッテリ感がある」と言われていますが、ML574やM576と比べると、スッキリしていると感じます。
ぱっと見のデザインはML574やM576みたいだ、なんなら見分け付かないわ!という方もいらっしゃるのではないかと思いますが、全然違う独特のオーラみたいなものがあります。(笑)本当です。
見ただけで「おっ!1400だ!」と分かる存在感、かっこよさがあります。
1400と似ている574・576は同じ木型を使って仕上げていますが、ミッドソールの意匠やつま先部分のメッシュ、ラインなど・・・少しの違いでこんなに印象が違います。

ML574と576はカクッとした直線的なラインが多めで、メッシュの面積が大胆に大きいです。
M1400は波のような湾曲ラインで、メッシュの面積もやや控えめ。
普段ここまで気にすることは無いと思いますが、靴はちょっとの違いが、全体のイメージに影響します。
ちょっと気になるポイント
気になるポイント
- 全面スエードは色落ちが敵。お手入れ必須
- 走ったり激しい動きにはあまり向かないような気がする
- インソールがヘタってくるとフワフワが薄れる。
甲が高く幅も少し広めの作りだと感じるため、靴の中での足ブレが気になる方は多いと思います。
その場合は厚手の靴下で対応または、別売りインソールに入れ変えてみるなどもオススメです。
サイズ感は、幅広め・甲高め
ポイント
幅広め、甲高めで日本人の足に馴染みやすいぶん、買うときは大きめで買わないほうが良い。
逆に足が細い・甲低い方は履きづらいかもしれません。
多くの人が大きめでスニーカーを購入する傾向がありますが、M1400はピッタリで買うのを推奨します。
他のモデルよりゆったりめの作りなので、最初から大きめで買うと馴染んできたときガバガバになります。
ジャストサイズで買っても、2年履いているとかなり ゆったりとしています。
補足として、私は女性でmade.シリーズは25cmで履き、アジア製は25.5cmを履きます。
オーソドックスなCM996やML574
よりも、よりゆったりするイメージなので、お手持ちのニューバランスのスニーカーのサイズから5mm下げてもいいかもしれません。
また、だいたいのニューバランスのスニーカーが履けるなら同じサイズで履けるはずです。
M1400(男女兼用・25cm) | CM996(男女兼用・25.5cm) | ML574(男女兼用・25.5cm) | |
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横幅 | 広め | 細め | やや広め~標準 |
足長 | 少し余りがある | ギリギリ 親指が先に付いている が苦痛ではない | 親指が先に付いている が苦痛ではない サイズを上げると余り過ぎる |
かかと | やや高い(ホールド力:高) | 低い | 普通 |
より詳しくサイズを見たい場合はこちらを参考にしてください。
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参考絶対に失敗しない!ニューバランスのサイズの選び方
続きを見る
補色必須のアッパー・スエード

人間と同じで革も日焼けして気付かないうちに色が変化します。ネイビーなどの色抜けが分かりやすい色は、補色を定期的にする必要があります。
ネイビーは放置していると白みがかって最終的にうす~いブルーになります。(笑)
M1400のネイビーは特に色抜けが早いので、「ケアとか面倒」というような方には修行のようなカラーでございます・・・。


なぜ1400はこんなに人気なのか

見た目は完全に、どこにでもある普通のニューバランス。知っている人じゃないと1400の良さがなんなのかは分かりづらい。
ただ履いてみると良く分かるのですが、非常にラグジュアリーな雰囲気を持ったスニーカーなのでカジュアルになりすぎず・子供っぽくならない。
M1400は固定のファンも非常に多く、いまでも街中で履いている老若男女を良く見かけます。
2021年以降ジワジワと復刻しています。(思ったより早かったです!)
是非チャレンジしてみて欲しい一足です。