ML2002RR

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【名作復刻】ML2002Rを徹底レビュー

ダサく見えるが履くとかっこいい、他社にはない高機能シューズ。

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存在感・かっこよさ
価格定価¥16,280~¥17,600
サイズ感幅はやや細めだが前足部はゆとりがある
はき心地柔らかめで、はずむような心地
ミッドソールのクッションABZORB、ACTIVALITE
年齢・性別気にする必要はない。幅広い年代・性別で履かれている

こんな方にはML2002R

  • ダッドシューズっぽいのを履きたい
  • 履き心地とコスパが良い靴が履きたい
  • トレンドのおしゃれなニューバランスが履きたい

元店員の正直レビュー

柔らかくて弾性がある楽しい履き心地

シューズそのものの重さは軽く、全体的な感触はフワフワ系。
特に、かかとを地面に接地した時、ポヨンとする弾性があり、履いていて楽しい!!

ミッドソールのかかとの部分にある、かわいいグミのような見た目のエナジー(Nergy)が弾性の正体です。
硬さはほとんど無いです。なので、柔らかいシューズ・柔らかいニューバランスのスニーカーが好きな方は絶対好きだと思います。

疲れにくさは★5【スタビリティウェブ 】

疲れにくさ、自己採点でです!
普通はミッドソールのクッションの性能が良くて、疲れにくいよ!みたいな事が多いですが、ML2002Rは違います。
クッションだけではありません。

ポイント

中足部にある【スタビリティウェブ】が更に疲れにくさをサポートしている。

7時間立っていても足の裏や足ががダルくなりにくいです。今では自然と手に取ってしまうくらい信頼している1足です。
スタビリティウェブがちょうど中足部にあるので、しゃがむと屈曲してパキパキと音がするのですが、さすがにいきなりぶっ壊れることは無いとは思います。

それに加えて、前足部(つま先周辺)は広めの構造なので、指がリラックスでき、余計に疲れにくい!
私は指が自由に動けるほうが、履いていてラクだなぁ~と感じます。

つま先もゆるやかに反り上がっているので、めっちゃ歩きやすい!!!これって意外と大事なんですよね。
一歩一歩がスッと出るので、ストレスが少ない!これは、是非体感してほしいです。

例えば、ランニングシューズは軽快に走るためにつま先が反り上がっている事が多いです。
走行スピードを重視すればするほど反っています。

ネットを見ていても履き心地の評判は良すぎるくらいだったので、「本当か~?」と少し疑っていましたが、良すぎる!
つま先にかけて地面をしっかり感じられるソールの薄さ、弾む感触、私は個人的にこの感じが大好きです。

ポイント

立ち仕事用、ウォーキング用にも使える。幅広い用途に使えるので1足持っていたら便利。

概念を変えるデザイン

皆さんが思い描くニューバランスとはまったく違う表情やな・・・という感じですよね。一歩間違えればダサくないのか!?と心配になるのではないでしょうか。意外と大丈夫です。
このML2002Rに関しては若い女性も履いているのをよく見かけますし、今や"間違いない一足"としての地位を確立しています。
(ちょっと前なら「あり得ない」と言われていたようなデザインではありますが。)
よく見かけるビッグなNのニューバランスではなく、Nが小さく少しダッドなニューバランスは近年のトレンドです。

素材

ML2002アッパー素材
マットな質感が絶妙

上質な存在感を醸し出すピッキングスエード と公式での説明もあるように、決してチープな印象はない。
今やデザイン性で勝負して高見えするものはあれど、素材感で勝負して価格よりは高見えしていると思いました!

ピッキングスエード

豚革の毛羽だった面をサンドペーパーでこすって加工したもの。
牛のスエード素材より手触りが良くて、高級感がでる。ニューバランスの高級ラインの製品によくみられる革素材。

余談ですが、私がニューバランス好きである理由の1つに、【アジア生産であっても仕上げが雑じゃない】というのがあります。
某メーカーは、糊のはみ出しや汚れが多く、正直に言って汚いものが多いです。
私はNBで働いていた事もありますが、”あからさまに汚い” ということはそうそう無かったと記憶しています。

別売りのインソールとの相性

7時間の立ち仕事で検証しました。
他のモデルに入れ替えた場合、感触が変わったり、サイズ感が少し変わったり・・・という事がありますが、いい意味でそこまで差がありませんでした。
むしろ私の場合は2002はやや大きめなので、別売りインソールを入れて厚みを少し足すくらいがベストと感じています。
純正のインソールの時と、サポーティブリバウンドインソール(LAM35689)の時と、正直そんなに感触や疲れにくさは変わらなかったのでTPOに合わせて入れ替えるといいと思います。

靴の中で足が前後に動く方、偏平足のためアーチがなく疲れやすい方、旅行や仕事で長時間歩き回る時におすすめです。

インソール3種を比較サムネイル
参考ニューバランスのインソール3種類を比較!

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搭載機能

スタビリティウェブ

スタビリティウェブは、軽量なTPU素材でアーチ部分を補強している構造。
中足部が過度に屈曲しないようにし、指の蹴りだしが適切にできるようにサポートしてくれます。

革靴全般に埋まっている【シャンク】という鉄のプレートが、その役割を持ちます。つまりスタビリティウェブは”シャンク”という認識でOKです。
一般的にスニーカーにはシャンクは入れないですが、あえて入っているのが他のメーカーさんにはない良さだと思います。
余談ですが、M920M990v3のアウトソールにもシャンクが入っていてめちゃめちゃ最高です。
このあたりを検討している人がいたら強めにオススメしていきたい所存です。笑

ミッドソールクッション

2002のクッション機能

  • ABZORB (アブゾーブ)
  • N-ERGY (エナジー)
  • ACTIVA LITE (アクティバライト)
ニューバランスのスニーカーのクッション機能を知る
参考ニューバランスのスニーカーのクッション機能を知る

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ABZORB

ほぼ100%衝撃を吸収するクッション素材。
ニューバランスで一番人気の別売りインソールサポーティブリバウンドインソール(LAM35689)にも贅沢に使われている、いわゆる疲れにくいクッションとして有名。
高級なニューバランスにもよく搭載されていたり、わりと出現率は高め。

N-ERGY

優れたクッション性と、エナジーリターンをもたらす弾性素材。(ボールを打ち付けて跳ね返るのを想像してもらえれば!)
それにプラスして、耐久性の高さも併せ持つ革命的なクッション。
ML2002Rを履いた時に感じる【ポヨンとした感触】の正体です!(是非、味わってほしい)

1つ気になる点を挙げるとしたら、溝や隙間が多くて掃除がしづらい。

ACTIVA LITE

クッション性・耐久性・軽量性を両立させたクッション素材のACTIVAにさらなる改良を施したのが、ACTIVALITE。
大人気モデルの990v4,990v5にも使われている。990フリークの方にも納得してもらえる履き心地。

アウトソール

Nデュランス

硬くて丈夫な耐摩耗性に優れたラバー素材。ゆえにシューズの寿命が延びます。
最も摩耗してすり減りやすいかかとなどに見られることが多いです。
しっかりと硬さ・厚みもあって、心強い!ビブラムソールに似ている感じがします。

ライニング

ライニングは、靴の中のかかとが当たる場所です。靴の中で1・2を争う摩耗しやすい場所になります。
何回か履いてみた感想は、やや毛玉ができやすく、毛羽立ちしやすいです。

ただそれと引き換えに、足当たりは柔らかいです!
厚みもあり、ふっくらしています。これがたまらんのんです・・・。
しかも厚みがあるおかげで踵をしっかりキャッチしてくれて、歩きやすさにも貢献しています。

サイズ感について

まず、初めて足入れた感想は、全体的に結構ゆったりめでビックリしました!

【細めの木型SL-1を改良したPL-1を使っている】と言われますが、私が思うSL-1の特徴(印象)をまず挙げてみます。

SL-1(996や1500の木型)

  • 全体的に細い
  • ふまずだけ細い!とかではなく、均等に全体が細いので足のどこかだけが痛い、擦れるという感じは無い。
  • かかと部分がキュっとしているので足がしっかりホールドされる

【SL-1のサイズ感に、つま先部分を丸くし、ゆったりさせたのがPL-1】というのが、私個人の感想です。

7時間履いたら・・・?

足先がゆったりと広めなので、長時間履いていても苦痛を感じません。とても快適。

私自身は、普段のサイズでまったく問題が無かったです。
おろしたての頃は少し小指が当たっていましたが、履き込んでいくと逆にゆるく感じるようになりました。
もちろん人によって足の形も大きさも違うので、まずは試着してみるのがベターです。
ユナイテッドアローズなど、服屋さんでも取り扱いがあったりするので、通りすがりにチェックしてみると意外と出会えます。

CM996・ML574と比較

持っているよ!履いたことがあるよ!という方が多いであろうニューバランスの二大巨塔CM996ML574と比較していきます!
ちなみに私は25.5cm、幅普通、かかと小さめ、偏平足の女性です。

インソールフィッティングで比較

 
モデル2002 (25.5cm)ML574(25.5cm)CM996(25.5cm)
横幅小指の付け根の骨が少しだけはみ出るが、履くと当たる感じもなく問題は無い。
足長先の余りに一番余裕がある。先の余り具合はちょうど。親指はギリ。先の余り具合はちょうど。5mm上げたら余りすぎる予感。

ニューバランスのシューズのサイズ感を見る時、中のインソールを取り出して足のはみ出し等を見るやり方があります。(詳しくは下のリンクをご覧になってださい!)

付属のインソールを取り出して、足を乗せ、横がはみ出しすぎたら足入れした時にキツイ、先が余りなさすぎると当たってキツイ、というのをスピーディーにみる事ができます。

私の場合は3つとも、小指の付け根の骨が少しだけはみ出ますが、履くと気になりません。 (体調によっては痛い時もあるが、ごくたまに。)

CHECK

絶対に失敗しないニューバランスのサイズ合わせ方
絶対に失敗しない!ニューバランスのサイズの選び方

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足入れして比較

 2002ML574(25.5cm)CM996(25.5cm)
横幅足指が遊ぶ余裕はある。ゆったりめ。ピタッと密着する感触がある。苦痛ではない。タイトだが、アッパーが柔らかいので気にならない。
足長親指が当たらず、余裕が少しはある。親指が先についているが苦痛ではない。サイズ上げるとデカくなりすぎる為×親指が先についている。
かかとライニングが厚いので踵が抜ける感じが無い。踵の密着度合いは弱く、踵が抜ける感じがある。踵が低いので抜ける感じは574よりマシ。

選び方のヒント

  • ハイテクが好き・踵が小さくて何を履いてもカパカパする方・・・2002
  • クラシックな顔が好き・足の幅が広めの方・・・ML574
  • スッキリした見た目の靴が好き・足の幅が細い方・・・CM996

おおまかな参考

CM996がきつくない方は、ML574もML2002Rもイケるというイメージ。
CM996がきつい方は、ML574やML2002Rを選択肢に入れるといいかなと思います!(※個人差はあり)

それぞれの特徴まとめ

 2002ML574CM996
価格定価16,280~定価10,890~(Amazonだと1万円以下な事も)定価15,180~(Amazonだと1万円以下な事も)
展開サイズ23~29cm22.5cm~30cm (MLが付くのは男女兼用)22~30cm (CMが付くのは男女兼用)
幅の細さ(ウィズ)D(細め~標準) D(標準) D(他のモデルと比べると細い)
重量(片足)307g290g267g
生産地ベトナム・インドネシア・チャイナなどのアジア圏生産

まとめ

ML2002R

1万5千円前後で、ここまで高機能・かつ歩きやすいシューズは他のブランドにはない。

一歩間違えればダサくなってしまいそうな危ういデザインと思われてしまいそうですが、実は人気のニューバランス。
誰が履いても歩きやすいと思える、疲れにくい無敵のニューバランス。

私は色違いでなんぼでも欲しいと思っているレベルで久々にヒットしました。(末期)
ちなみに、まったく同じミッドソールが付いているM1906も同じくらい履きやすいし感動します。

モデル背景

  • 2010年、made in USAのフラッグシップモデル(製品シリーズの中で最も上位のもの)として登場したM2002の初復刻盤
  • このML2002Rはアジア生産
  • 2020年秋に登場し、その頃は大人気で即完売状態が続いた。

今回は珍しく褒めるところしかないくらい、個人的に大満足の一足でした!

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2002Rの派生版モデル

  • この記事を書いた人
may

may

製靴の専門学校を卒業後、574の履き心地に衝撃を受けたことをきっかけにシューズの良さを1人でも多くの人に伝えたいという思いからnew balanceの店舗で働き年間数千人以上の接客をしてきました。 足のサイズは25.5cm。メンズもレディースも両方いけます。

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